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The Noto Peninsula

 そろそろ三十年も前になる、写真を撮りはじめたあの頃から半島のいったいなにが変わり、なにが変わらずにあるんだろう。短い人生の中でさえ知る、変遷の数々。だがその変化の最たるものは、実は対象を見つめる己のまなざしなのかもしれない。まなざしは深めようとすればいくらかでも深まるが、そうでなければなんの深化もないものだ。それに気づくと、怖くて撮れない日もつづく。

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Mt. Hakusan

 生まれて暮らしているふるさとに白山があることは、登ってみると、これほどありがたいことはない。自宅を出て車で二時間ほどで登り口に着き、最短ルートを歩けば4、5時間で山頂辺りに辿り着く。まるでピクニックのような、宇宙への旅。軽い気持ちの冗談ではなく、これこそがふるさとの霊峰に捧げる思いだ。

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生の霊 (いのち)

 愛する人。そんな言葉を安易に使う気持ちにはなれないけれど、大切な人を喪う経験を重ねる度に、愛していこたことではなく、今も愛していることを痛いほどに感じる。それが生の霊というものか。